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中京大学電気電子工学科
ディジタル回路とHDL
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実習
実習指導書
この指導書の手順に従って実習を進めてください.また,毎週の実習当日中にMaNaBoから報告を行ってください.
なお,参考に貸し出すテキスト「FPGAチャレンジャー」(表紙が青色の本)には正誤表が添付されていますので,
修正箇所に注意しながら実習を進めてください.
(テキストの訂正情報(中京大学追記版), 追加訂正版)
開発ツールのインストール方法
実験室のPCにインストールされている開発ソフトウェアのインストール方法です.
自宅や各自が持参するWindows PCにインストールして自習することができます.
(ALTERA社がINTEL社に買収され,ソフトウェア名称も「Quartus II Web edition」から「Quartus Prime ライト・エディション」
に変更されました.
2022年11月現在のインストール方法は次の通りです.
なお,Qualtusの最初の起動時にウィンドウが現れることがありますが,「Run the Qualtus II software」を選択してください.(正規版の購入やIPの追加は選択しないようにします)
最新バージョンのWindows11やWindos10等,Windowsのセキュリティ設定が厳しいPCの場合は,
ドライバのインストールに失敗する場合があります(「USB Blaster」が見つからず.「No Hardware」になります).
そのときは,Quartus等をすべて終了させて,以下パッチ(修正プログラム)「quartus-0.0-0.02i-windows.exe」を実行した後,ドライバをインストールしなおしてください.
(実行時に入力する「インストールフォルダー」は,一般に「C\:altera\quartus\13.0sp1\」を指定します)
(問題なくドライバがインストールできた人はパッチを適用する必要はありません)
必要なソフトウェアがインストールされている中京大学内のPC教室
6号館3階の電気電子工学回路実験室のパソコンはもちろん,大学のコンピュータ演習室と
コンピュータ自習室(センタービル5階,1号館4階)にもQuartus Prime Lite editionとModelSimがインストールされています.
各自のPCにインストールできない場合に利用してください.
(コンピュータ自習室を使用するときは、スタッフに「理系用ソフトが入ったPC」を指定しないと、
Quartus Primeがインストールされていないパソコンに誘導されるので注意してください)
(参考)FPGAボード上の不揮発性メモリに設計データを書き込む方法(ROM化)
通常は,コンパイルによってSRAMオブジェクトファイル(.sof)を生成し,ProgrammerでFPGAへ書き込みます.
この場合,電源を切ると揮発性のSRAMへの書き込みのため,書き込んだデータを失ってしまいます.
DE0-nanoFPGAボードは,不揮発性メモリが搭載されおり,SRAMオブジェクトファイル(.sof)をJTAG indirect configurationファイル(.jic)に変換して書き込むことで
電源を切っても回路情報を記憶しておくことができます.
- .jicファイルの作成
- あらかじめプロジェクトをコンパイルし,.sofファイルを生成しておく
- FileメニューからConvert Programming Filesを選択
- Programming file type欄でJTAG Indirect Configuration File(.jic)を選択
- Configuration device欄でEPCS16を選択
- File name欄で任意の書き出しファイルを記入(デフォルトのoutput?_file.jicのままで構わない)
- Input files to convert欄のSOFデータをクリックしてハイライトさせる
- Add Fileボタンをクリックし,「Select Input File]ダイヤログで元となる.sofファイルを指定する
- Input files to convert欄のFlash Loaderをクリックしてハイライトさせる
- Add Deviceボタンをクリックし,「Cyclone IV E」の「EP4CE22」をチェックする
- Generateボタンをクリックして.jicファイルを生成する
- .jicファイルの書き込み
- ToolsメニューからProgrammerを選択してProgrammerを起動させます
- 一覧に.sofファイルが残っている場合にはDeleteボタンをクリックして削除しておく
- Add File...ボタンをクリックし,書き込みたい.jicファイル(先ほどのoutput_file.jic)を選択します.
- Program/Configureの項目にチェックを入れる(他の項目はチェックを入れる必要はない)
- Startボタンをクリックして.jicファイルをFPGAに転送する
- Progressが100%になるまで待つ
- FPGAボードのUSBケーブルを抜き差しして,電源を入れなおすと.jicファイルが読み込まれて起動する
FPGAボード初期化の方法
実習終了時には,上記またはFPGAチャレンジャーp.38以降に記載された方法で不揮発性メモリに書き込んで保存し,次の人のための初期化を行ってください.
FPGAボード初期化データ
実行ではなく,デスクトップ等に保存して利用します.保存後,実行してファイルを展開します.
初期化の手順
- 上記の初期化ファイルをデスクトップ上にダウンロードする
- ダウンロードしたファイルを右クリックして,デスクトップ上に展開する
- パソコンにFPGAチャレンジャー(FPGAボード)をUSB接続する(接続は机上のケーブルを使用)
- パソコンでQuartusIIを起動しプロジェクトファイル(DE0_NANO.qpf)を開く
- ProcessingメニューからStart Compilationをクリックし,コンパイルし,.sofファイルを作成する
- 上記の「FPGAボード上の不揮発性メモリに設計データを書き込む方法(ROM化)」に従って.jicファイルを作成し,.jicファイルをFPGAボードに書き込む
- FPGAボードのUSBケーブルを抜き差しして電源を入れなおし,LEDが左右にブリンクする初期動作を確認する
- 初期化が完了したら,パソコン上に一時的に保存した初期化データをフォルダごと削除します.
(参考)最新のQuartus Primeのインストールについて
こちら
の情報を参考にして上位バージョンのQuartus Primeをインストールすることも可能です
(ただし,操作方法等が多少異なりますが,ほとんど同じです)
2022.11.22.
中京大学電気電子工学科